ものがたり『バガヴァッド・ギーター』第74話:至上主の宇宙の姿(10)
アルジュナは言いました。
「ジャナールダナ
と呼ばれるクリシュナよ。
人間の姿になった
この上なく美しいあなたを見て、
私の気持ちは落ち着きました。」
至上者クリシュナは言います。
「いま君が見ている
この人間のような私の姿は、
実はめったに見ることができないのだ。
神々でさえ、
この姿を見たいと
常にこい願っている。
君が今見ている私の姿は、
ただヴェーダを学んだだけでは
見ることはできない。
厳しい苦行や慈善、
供犠を重ねても
見ることはできないのだ。
敵を滅ぼすアルジュナよ。
私を一途に愛して身を捧げ
奉仕をすることによってのみ、
いま君の前にある
私の真実の姿を見ることができる。
このようにして、
私と交際することができるのだ。
パーンドゥの息子のアルジュナよ。
私のために身を捧げて、
私を究極の目的として、
世俗的な執着を捨てて、
すべての生命に敵意を持たずに
聞くこと唱えることから始まる
私へのバクティ、愛と献身の奉仕
を実践する者は、
必ず私のもとに来るのだ。」
…続きはまた明日。
(今日は11章51-55節<11章おわり>まででした)
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