ものがたり『バガヴァッド・ギーター』第81話:物質自然とそれを楽しむ御方(3)
クリシュナはつづけて言いました。
「さて、
『知るべき価値のあること』を
これから説明しよう。
それを知れば不死、
つまり解放が達せられる。
はじめのない宇宙の源であるブラフマンは
私の個人的な姿に依存しており、
この世界の原因と結果を超えている。
あらゆるところに、
彼の手があり、足があり、
眼も頭も顔も、
いたるところにある。
ブラフマンはすべての音を聞き、
すべてをおおい尽くして
時や空間にあまねく満ちている。
彼はあらゆる感覚機能を持つが、
彼自身には、
世俗的で人間が持つような
感覚器官はない。
すべてを維持しながら、
すべてに執着なく、
物質自然の三性質を超越しながら、
物質自然の三性質を支配している。
6 つの富を楽しむものでもある。
ブラフマンは、
動くものと動かぬもの、
そのすべての内にも外にも存在し、
はるか遠くにも
またごく近くにもいて、
その精妙さゆえに、
この肉体の感覚では、理解できない。
彼は
個々に別れて存在するように見えるが、
彼は
決して別れず、いつも一つである。
彼は
すべてのものの維持者であるが、
一切を絶滅させる者であり、
すべての創造者でもある。
彼は
光るものの光の源泉であり、
彼は
無知を超えた神聖な知識である。
彼は
知識の対象であり、
この知識によって
彼をさとることができる。
彼は
知識の目的であって、
すべての生命の心臓に住む。
このように、
『活動の場である肉体』と
『知識と知識の対象』について
私は簡単に説明してきた。
これらを理解する
私を信じる者だけが、
私への愛であるプレーマを
達することができる。」
…続きはまた明日。
(今日は13章13-19節まででした)
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