ものがたり『バガヴァッド・ギーター』第87話:物質自然の3つの質を超える(2)
クリシュナは言います。
「罪なき者よ。
この中で徳性であるサットワは、
清らかで光輝き、
人を罪の反動から自由にする。
これは
幸福感と知識で人を束縛する。
激性であるラジャスは、
感覚の対象への執着と
それを満たしたいという
際限のない欲望である。
それは、
結果を追い求める行為に人を縛り付ける。
無知性であるタマスは、
無知から生まれ、
肉体を持つ魂の迷いと妄想である。
この性質に支配されると、
狂気、怠惰、多眠に束縛される。
バーラタ王の子孫のアルジュナよ。
徳性であるサットワは
人を幸福感に執着させ、
激性であるラジャスは
人を利益を追求する行為に執着させ、
無知性であるタマスは、
人の知識を覆い隠して判断を狂わせる。
時には徳性が優り、激性と無知性を制して、
時には激性が優り、徳性と無知性を抑えて、
時には無知性が優り、徳性と激性を支配する。
徳性が増してくると、
肉体の九つの門、
すなわち、
目、耳、鼻、 口、肛門、生殖器が
知識の光で輝くようになる。」
…続きはまた明日。
(今日は14章6-11節まででした)
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