第91話:主クリシュナが口で宇宙体を見せる (12):ものがたり『シュリーマド・バーガヴァタム』
ナンダ・マハラージャの家の中で、
牛飼いの女性たちは
赤ん坊であるラーマとクリシュナのリーラーを見て
楽しんだものでした。
赤ん坊たちが子牛の尾の先を掴むと、
子牛たちは2人を
あちこちに振り回しました。
女性たちがそのリーラーを見てしまうと、
完全に家事の手が止まってしまい、
大声で笑ってその出来事を楽しみました。
母ヤショーダーとローヒーニーが
牛の嗎きや炎や
爪を立てたり猿や犬猫のように歯をむき出しにした動物たちや
地面にある剣や他の武器など
からの恐怖という災難から
赤ん坊たちを守れなかった時を思うと、
彼女たちはいつも不安になりました。そして、
家事に手がつけられなくなりました。
その時の様子は
物質的な愛情の苦痛として知られる
超越的な恍惚と
完全に均衡するものです。
なぜなら、
これが彼女たちの心の中に浮かんでしまうからです。
…つづく
(10巻8章24-25節より)
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