第94話:主クリシュナが口で宇宙体を見せる (15):ものがたり『シュリーマド・バーガヴァタム』
「クリシュナが
わんぱくな行動をするから
その家の主人が彼を捕まえて、
こう言うわ。
『お前はどろぼうだ!』
そしてわざとらしく
クリシュナに怒るふりをするの。
するとクリシュナは
こう答えるでしょう。
『僕はどろぼうじゃないです。
あなたが泥棒です。』
時には怒って、
クリシュナは糞尿を
私たちの家のキレイな場所にしてしまうのよ。
でもね、親愛なるヤショーダー。
この巧みなどろぼうは、
あなたの前ではいい子に座っているのよ。」
時にはゴーピー全員が
クリシュナが母の前に座るのを見たものです。
その時の彼の目は
とても恐れをたたえているので、
母は彼を責めることができなり、
そのクリシュナの美しい顔を見るならば、
彼を叱るばかりか、
ただ彼の顔を見つめてしまい、
その超越的な至福に浸ってしまうのでした。
母ヤショーダーは、
心から嬉しくなってしまい
とろけるような笑顔になり、
もう叱りたいと思わなくなり、
この超越的な子供に祝福されるのでした。
ある日のこと、
クリシュナが
バララーマや他のゴーパたちの子どもを含む
小さな遊び友達と遊んでいる時に、
友だち全員が一緒に母ヤショーダーのところに来て
母ヤショーダーに文句を
寄って集って言ったことがあった。
「お母さん」
彼らは言いつけた。
「クリシュナが土を食べちゃったよ!」
…つづく
(10巻8章30-31節より)
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