第124話:ヤマラ・アルジュナの木の救出(13):ものがたり『シュリーマド・バーガヴァタム』
シュカデーヴァ・ゴースワーミーは続けました。
...この2人の若い神は人格のある至上主に、
このように祈りを捧げました。
シュリー・クリシュナは至上主で、
すべての支配者で
完全なるゴークーレーシュワラの主人なのですが、
ゴーピーのロープによって木の樽に縛られました。
そうして大きく口を開いてと笑われ、クヴェラの息子たちに以下の言葉を言われました。
人格を持つ至上主はおっしゃいました。
「偉大なる聖者ナーラダ・ムニは
非常に慈悲深い。
彼は呪うことで、
あなた方2人に最高の好意を示したのである。
あなた方は物質的な富に狂っていたので、
盲目になっていた。
あなた方は高位のスワルカローカ惑星から落ちて
木に生まれる可能性があったにもかかわらず、
彼に最も好意をもらった。
まさにはじめの段階から、
私はこれらすべての出来事を知っていた。
太陽を正面から見る者の目には、
まったく闇がない。
同様に、
人格を持った至上主に確固たる決意で完全に服従しているサードゥを
正面から見るなら、
その者には物質的な束縛の問題はもはやない。
ナラクーヴァラとマニグリーヴァよ。
今こそ、あなた方は家に帰られよ。
私への献身奉仕にいつも没頭したいという思いにいって、
私への愛を育み没頭したいというあなた方の願いが満たされるだろう。
そして今度こそ、
あなた方は決してその立場からは落ちないだろう。」
...シュカデーヴァ・ゴースワーミーは言いました。
...人格を持った至上主は、
このように2人の神に話しました。
彼らは、
木の樽に縛られた主の周りをまわって、
主に敬意を捧げました。
主クリシュナの許可を得てから、
彼らはそれぞれの家に帰りました。
…つづく
(10巻10章39-43節<10章終わり>)
0コメント