第150話:悪魔アガースラを殺す(8):ものがたり『シュリーマド・バーガヴァタム』
それから少年たちは言いました。
「この生き物は、
僕たちを飲み込むために来たのだろうか?
もしそうなら、
すぐにバカースラのように間髪なく
殺されてしまうだろう」
そういって少年たちは、
バカースラの敵であるクリシュナの美しい顔を見ました。
それから、大声で笑って手を叩きあいながら、
大蛇の口の中に入っていってしまいました。
人格を持った至上主である
シュリー・クリシュナは
アンテャリャーミー(スーパーソウル、至上魂)として、
すべてのハートの中心に存在しています。
主は、少年たちがこの奇妙な大蛇について
話しているのを聞いていました。
少年たちは気づいていませんが、
この大蛇として現れた悪魔は
本当はアガースラです。
クリシュナだけはこのことに気づき、
友だちたちがこの悪魔の口に入るのを
やめさせたいと思いました。
クリシュナがどうやって友だちを制しようか、
と考えていたつかの間に、
牛飼いの少年たちは皆、
悪魔の口の中に入ってしまったのです。
悪魔は、彼らを飲み込まないままで、
クリシュナに殺された親戚縁者たちを思い、
クリシュナが口に入るのをただ待っています。
…つづく
(10巻12章24-26節)
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