第163話:ブラフマーが少年と牛を盗む(7):ものがたり『シュリーマド・バーガヴァタム』
ヴァースデーヴァの姿で、
主クリシュナは一斉に
自身をいなくなった少年たちと牛と全く同じ数になりました。
それぞれの手足や杖、腕輪、
ラッパ、お弁当箱、様々な衣装や装飾品、
名前、年齢、姿、身振りや性格まで
全く同じ姿で拡張したのです。
このように主ご自身が拡張することで、
美しいクリシュナは
サマグラ・ジャガッド・ヴィシュヌマヤン「主ヴィシュヌは全体に遍く行き渡る」
という見解を証明しました。
まるで彼らそのもののように
すべての牛や牛飼いの少年たちとして
ご自身を拡張させてみせた主は、
同時に彼らのリーダーとしても現れて、
主の父、ナンダ・マハラージャの地であるヴラジャブーミに、
まるでいつものように
楽しんでいるようにしながら戻りました。
...マハーラージャ・パリークシットよ。
様々な牛や牛飼いの少年たちに
ご自身を分身させたクリシュナは、様々な牛小屋にそれぞれの牛として、様々な家庭にそれぞれの子どもとして入っていきました。
…つづく
(10巻13章19-21節)
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