第181話:ブラフマーの祈り(4):ものがたり『シュリーマド・バーガヴァタム』
「ですから、間違うことのなき主よ。
私の無礼をどうかその優しさでお許しください。
私は激情の様式の中に生まれ、
そして、ただの嘘つきで、
自分はあなたの支配から独立した支配者である
ように振舞っています。
私の目が無知の暗闇に覆われていることが、
自分を宇宙の生まれることなき創造者であると考える原因です。
しかし、
どうか私はあなたの仕え人であり、
あなたの憐れみの対象とお考えください。
この手尺で7つ分の小さな創造物である私
とは何なのでしょうか?
物質自然、物質エネルギー、
偽の自我、エーテル体(空間)、
空気、水、土、
で構成された容器のような宇宙に、
私は閉じ込められています。
そしてあなたの栄光とは何でしょうか?
無限の宇宙はあなたの体の毛穴から、まるで網戸を開けた時に入ってくる埃の破片のように、
通って出ています。
主アドクサジャよ。
胎内にいる時に足で蹴った子供を母親は無礼だと思うでしょうか?
そこには何か存在するでしょうか?
様々な哲学者が真実または真実ではないなどと定義していますが、
それは本当に
あなたのお腹の外側のことでしょうか?」
…つづく
(10巻14章10-12節)
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