第182話:ブラフマーの祈り(5):ものがたり『シュリーマド・バーガヴァタム』
「愛しの主よ。
宇宙三界は、破壊の時に水の中に吸収されます。
そうしてあなたの宇宙体の一部であるナーラーヤナが
その水の上に横たわり、
次第に蓮華の花が、
ナーラーヤナの臍から育ち、
その蓮華の花の上に、ブラフマーが誕生します。
あなたは根源のナーラヤナではなく、至上なる支配者です。
あなたはすべての存在物にとって大きな魂でありながら、
すべての創造された領域を
永遠に見守られるのでしょうか?
とりわけ、
主ナーラヤナはあなたの拡張体で、
ナーラヤナと呼ばれます。
なぜなら、ナーラヤナは
宇宙の原初の水を生みだす源だからです。
愛しの主よ。
もしあなたの、
全宇宙を守っている超越的な体が、
本当は水の上に横たわっているのなら、
なぜあなたは、
私が探してやまないその姿をお見せにならないのですか?
私が姿をみることができないにも関わらず、
あなたは常に私の心の中に姿を見せることをされないのに、
突然ご自身をお見せになるのは、
一体どういうことなのでしょうか?」
…つづく
(10巻14章13-15節)
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