第208話:頑固な悪魔のデヌカを殺す(11):ものがたり『シュリーマド・バーガヴァタム』
気が高ぶっている悪魔は、
再び主バララーマに向かって行き、
自ら主へ向けて背中を向けました。
そうして怒りから大声で叫び、
悪魔は主を二本の後ろ足で蹴りつけました。
主バララーマは悪魔のその後ろ足を掴んで、
片手で振り回して、
ヤシの木のてっぺんまで放り投げました。
猛烈な回転によって、
その悪魔は殺されてしまいました。
主バララーマはデヌカースラの死体を
森の最も高い椰子の木に向けて放り投げました。
死んだ悪魔は木の一番高いところに落ち、
木が再び揺れました。
大きな椰子の木は、左右に揺れたので
悪魔側の重みの方向に折れました。
その隣の木がまた他の木を揺らし、
さらにその木がまた
揺れ始めた他の木をなぎ倒していきました。
このように、森の多くの木が衝撃を受けて
将棋倒しのように倒れていきました。
…つづく
(10巻15章31-33節)
0コメント