第222話:カーリヤ蛇を懲らしめる(8):ものがたり『シュリーマド・バーガヴァタム』
それから主バララーマは、
クリシュナに命を捧げている
ナンダマハラージャと他の牛飼いの男たちが
蛇の池に入り始めろうとする
のを見ました。
人格を持った至上主である主バララーマは
主クリシュナの真の力を
完全にわかっていたので、
彼らを止めました。
主は蛇のとぐろの中に
しばらくいたままでした。
まるでよくある死に行く運命の者の振る舞いを
真似ているようでした。
しかし、
主だけが唯一の人生の保護所であり
ゴールであるゴークーラの
女性、子ども、他の住民たちが
彼への愛からひどく心を痛めていることが分かったので、
主はすぐにカーリヤ蛇からの束縛を解きました。
大きくなった主の体のせいで
とぐろがよじれてしまい、
カーリヤは主を放しました。
激しく怒った蛇は頭頂を高く持ち上げて、
荒々しく息を吐いて立ちはだかりました。
蛇の鼻孔は毒を煮立たせた鍋のように見え、
顔の凝視する目は松明のようでした。
それから、蛇は主を睨みつけたのです。
…つづく
(10巻16章22-24節)
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