第264話:ヴリンダーヴァナの雨季と秋(4):ものがたり『シュリーマド・バーガヴァタム』
雨季の到来で、
干上がってしまった小川が潤い始めました。
そしてもともとの水路から横道にそれました。
その様は、
人間の肉体や財産やお金が
感覚の衝動によって支配される
ようなものでした。
新たに生い茂った草が
大地をエメラルドのような緑色に染めて、
インドラゴーパ虫たちが赤色を加えます。
白マッシュルームが更に
色と円形の影を添えます。
こうして大地は、
突然大金持ちになった人物のような姿を表します。
芳醇な穀物とともに、
田畑は農家たちに喜びをもたらしました。
しかしこの田畑が、
農業に従事するには高慢になり過ぎて、
すべては至上主の支配下にあるということを忘れてしまった農家たちの
心の中に、
深い後悔を起こすのでした。
…つづく
(10巻20章10-12節)
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