第280話:ヴリンダーヴァナの雨季と秋(16):ものがたり『シュリーマド・バーガヴァタム』
パリークシット王よ。
秋の太陽が昇ると、
夜に咲くクムト花を除いて
すべての蓮華は幸せそうに花開きます。
まるで、強き支配者の存在が、
盗人以外のすべての者の不安を
なくすようなものです。
すべての村や町で、
人々は盛大な祝祭を催しました。
新たな穀物の豊穣を称え味わうために、
地元の習慣や伝統に従った慣れ親しんだお祭りの様式で、
ヴェーダの火の儀式を取り計らいました。
このように新たな豊穣を実らせて、
また特にクリシュナとバララーマの存在により美しくなった大地は
至上主の拡張体として美しく輝きました。
雨の間じっとしていた
商人、聖者、王、ブラフマチャーリーの学生たちは
ついに自由に外出できるようになり、
それぞれ願っていた対象に
たどり着きました。
それまるで、適切な時が来て
この人生でできる完成に達した者が
物質的な肉体を離れて、
それぞれ本来の姿に達するようでした。
…つづく
(10巻20章47-49節:20章おわり)
0コメント