第286話:ゴーピーがクリシュナの竹笛の音色を讃える(6):ものがたり『シュリーマド・バーガヴァタム』
「バララーマと牛飼いの少年の仲間たちに囲まれて
夏の灼熱の太陽の下でも、
クリシュナはいつも
ヴラジャのすべての動物を引き連れて竹笛を響かせる。
これを見た空の雲は
愛から大きく広がるの。
高く昇って、体を大きくして、
花のような大量の水滴とともに、
友人のために傘となるのよ。
ヴリンダーヴァナ地方に
古くから住む女性たちは、
赤いクンクマの粉のついた草を
見ると欲求にさいなまれるわ。
クリシュナの蓮華の御足の色をしたこの粉は
主の恋人の胸を元々飾っていたもの。
ここに住む女性は、
それを顔や胸に擦り込むと、
非常に満たされて、
すべての不安を手放すの。
すべての献身者の中で
ゴーヴァルダナの丘が最高！
お友達よ、
この丘は子牛や牛や牛飼いの少年たちと一緒にいる
クリシュナとバララーマに、
必要なものをすべて用意しているわ。
飲み水や柔らかい草、洞窟、果物、花々、野菜、など。
このように丘は主に敬意を捧げている。
クリシュナとバララーマの蓮華の御足に触れて、
ゴーヴァルダナの丘は非常に歓喜に溢れているわ」。
…つづく
(10巻21章16-18節)
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