ラーサ・ダンス前の出会い(13):ものがたり『シュリーマド・バーガヴァタム』第371話
「巻き毛の髪に囲まれた御顔、
頬をゆれる美しいイヤリング、
甘露に満ちた唇、
微笑みの眼差しを見ると、
そして恐れを取り去る堂々たる腕、
幸運の女神の唯一の喜びの源である胸を見ると、
私たちは、
あなたに仕える女にならなければ、
と思うのです。
愛しのクリシュナよ、
あなたの心を揺さぶる甘い竹笛の音色を聞いて、
それでも心が乱されない女性がどこにいるというの?
あなたの美しさは三界を吉兆にする。
実際に、牛も鳥も、木々も、鹿も皆、
あなたの美しい姿を見るとうっとりし、
鳥肌が立つような恍惚的情感が現れるの。
あなたがこの世界に生まれたのは
ヴラジャの人々の恐れと苦しみを取り除くためなのは確かよ。
これは、
根源の至上主が神々を保護するために現れるのと同じ。
だから、苦しむものの友よ、
あなたの蓮華のような手を
この仕え人の頭と焼けるような胸に置いて」。
…つづく(10巻29章39-41節)
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