ものがたり『バガヴァッド・ギーター』第10話
友人であり至上主でもある
クリシュナは、
親族が敵味方になり
苦悩し悲しむアルジュナに対して、
本当の生命の姿(魂)について
さらに語り続けます。
「アルジュナよ。
魂は生きも死にもしないし、
壊れることも変わることもない
と知る者が、
人を殺し、人に殺されること
などあるとおもうか?
人々がが衣服が古くなったら、
新しい衣服に着替えるように、
魂は古くなった肉体を脱ぎ捨てて、
新しい肉体をまとうだけ。
魂は、どのような武器を用いても、
切りきざむことなどできない。
火にも焼けず、
水にもぬれず、
風でも乾燥することはない。
魂は分割できず、溶けず、
燃えることなく、乾くことなく、
永遠で、
あらゆるところに行き渡っており、
決してなくならない。
魂は、
五感(見る、聞く、触る、味わう、嗅ぐ)ではわからない。
目に見えず、
人間の知性では想像も及ばないもの。
魂は常に変化しないものと知って、
ただの衣服のような肉体のために
なげいたり悲しむな。
だが、
仮に魂が誕生と死を
絶え間なく
絶え間なく
繰り返すと考えたとしても、
悲しむ理由は何もない。
生まれたものは必ず死に、
死んだものは必ず生まれる。
だから避けることのできない現象を
嘆かないで、
ただ自分の義務を行いなさい。 」
…続きはまた明日。
(今日は2章21-27節まででした)
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