ものがたり『バガヴァッド・ギーター』第9話
至上主であるクリシュナは、
戦場で敵を目の前に沈むアルジュナに続けて語ります。
「物質と魂の性質を学んで、
本当のことが分かった人たちは
身体は一時的に存在しても続かないものであり、
魂は永遠に本当に存在するもの
であることが分かっている。
あなたたちの全身にひろがっている魂は、
どんな手を使っても
決して傷つかず壊されもしない。
誰も無くなることのない魂を
破壊することはできない。
魂は永遠に不減であり、
その本当の姿は
人間の知性では理解が難しい。
壊すことができるのは、
ただ肉体だけである。
だからアルジュナよ、
勇ましく戦うんだ。
『殺す、殺される』と、
君が思うのは、
生命の本当の姿を知らないからだ。
知識のあるものは
自分の本当の姿である魂が、
殺しも殺されもしないことを
分かっている。
魂は、
生まれることも、
死ぬこともない。
魂は、
存在しなかった時も、
存在しない時も、
存在しなくなる時もない。
魂は、
はじめもなく、
終わりもなく、
ずっとずっと存在し続ける、
太古からの存在である。
肉体は殺されても、
魂は、
殺されはしない。」
…続きはまた明日。
(今日は2章16-20節まででした)
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