ものがたり『バガヴァッド・ギーター』第23話:知識のヨーガとは(1)
至上主クリシュナは、
アルジュナに語りかけます。
「私はこの
なくなることのないヨーガの科学(叡智)を
太陽神ヴィヴァスヴァーンに教えた。
ヴィヴァスヴァーンは、
それを人類の父であるマヌに教え、
マヌはそれをイクシュヴァーク王に教えたのだ。
アルジュナよ。
このヨーガの叡智は
このように、師匠から弟子に、
鎖のようにによって伝えられる。
聖なる王たちはこの事実を
よくわかっていたが、
時代とともに鎖が切れていき、
その事実は失われていった。
太古の昔からあるヨーガの叡智である
『至上主との関係を教える最高の知識』を
私は今日、私を信じており、友でもある君に、今、語ろう。
君はこの人間の知性を超えた
神秘を会得できるのだ。」
そこで、アルジュナが不思議そうにたずねます。
「太陽神ヴィヴァスヴァーンが生まれたのは、
あなたが生まれた時よりよりはるか昔のことです。
『あなたが彼にこの学問を授けた』とは、
一体どういうことですか?」
至上主クリシュナが答えます。
「アルジュナよ。
私も君も、
何度となくこの世に生まれてきた。
私はすべての過去世を覚えている。
だが、君は前世のことを何一つ知らない。
私は生まれることも死ぬこともない。
生きとし生けるものの至上主、すべての支配者である。
それでも、
私のヨーガマーヤーというエネルギーによって、
『永遠で知識と至福に満ちた根源の姿(物質的なものに影響を受けない、スピリチュアルな純粋な姿)』で現れる。
」
…続きはまた明日。
(今日は4章1-6節まででした)
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