ものがたり『バガヴァッド・ギーター』第22話

(あらすじ:
友人であり至上主でもある
クリシュナは、
戦場で苦悩するアルジュナに対して、
この場面では「つみぶかい行動」について教えようとしています。)

アルジュナは、
クリシュナに聞きました。

 「クリシュナよ。 
人は自分の意思に反してまで、
罪深い行動に走る場合があります。
それは何の力によるものですか?」

至上者であるクリシュナは答えます。
「アルジュナよ、それは欲望の力なのだ。
この宇宙にあるの激性のエネルギー(質)
から
『ある物事』を楽しみたいという
欲望が起こる。

その欲望は、やがて怒りに変わる。

それこそ真に恐ろしく、
すべてを飲み干してしまうもの。

この欲望こそ、
この世界の大敵であると知りなさい。 

煙にまかれた火のように、
塵で曇った鏡のように、
子宮に包まれた胎児のように
生物はひとりひとり異なる程度
で欲望に覆われている。

アルジュナよ。
このように生物の純粋な知識は、
欲望という天敵に覆われている。

この欲望は燃え盛る炎のように
自分の心とからだを焼いてしまい、 
終わりがないもの。

この欲望は
眼、耳、鼻、舌、皮膚の
五つの感覚器官と
心と知性に
住んでいる。

本来の知識を覆い隠して迷わせている。

だから、アルジュナよ。
まず、自分の感覚を支配して、
知識と私のことを知ろうとする気持ちを壊そうとする、
この欲望をなくしていきなさい。

『感覚は物質(感覚の対象)より優れ、
心は感覚より優れ、
知性は心より優れ、
魂は知性より優れている。』

つまり、アルジュナよ。
魂こそが、
五感と心と知性を超えていることを知って、
魂から沸き起こる知性で心を制御して、
欲望という名の
恐るべき大敵を征服しなさい。」


…続きはまた明日。
(今日は3章36-43節<3章おわり>まででした)

ヴェーダ占星術(Jyotish インド占星術)ラーデー・ラーデー :歌う瞑想 Bhajan:バッチフラワーレメディ

ヴェーダ占星術(インド占星術/Jyotish)は、5000年以上前からインドに伝わる 神秘的かつ深淵な運命の科学です。 心と魂の調和を目的に、 ・インドのバクティヨーガの聖地ヴリンダーヴァンで歌い継がれる瞑想(バジャーン) ・心と魂の調和により不調から解放されるバッチフラワーレメディ も行わせていただきます

0コメント

  • 1000 / 1000