ものがたり『バガヴァッド・ギーター』第28話:知識のヨーガとは(6)
クリシュナがアルジュナに
カルマの仕組みを悟る方法について
語りかけます。
「クル王朝の最も優れたアルジュナよ。
供犠(ほどこしや奉仕)を
行わない者たちは、
この人生で決して幸せにもなれない。さらに来世ではどうなることか。
このようなさまざまな形の
供犠(ほどこし)は、
ヴェーダに説明されている。
それらはすべて
規定の義務（カルマ）から
生まれたもの。
だから、カルマの仕組みを知れば、
君は解放される。
敵を滅ぼすアルジュナよ。
物を捧げる儀式やほどこしよりも、
超越的な知識をもたらすほどこし
の方がはるかに勝る。
アルジュナよ。
定められた義務をすることによって、
私たちは超越的知識に行きつくのだ。
精神の師（グル）に敬意を払って
この知識を学び、
謙虚に質問して教えてもらいながら
師に仕えなさい。
絶対真理を覚っている師は、
経典の真意に精通しているので、
弟子に知識を授けることができる。
このようにして真理を悟ったならば、
もはや幻影に迷うことない。
すべての生命は魂であり、
私(大いなる者、クリシュナ)の一部、
私の内にあると知る。
たとえ君が、
極悪非道の罪人であったとしても、
この「超越的知識という船」に乗ったならば、
罪という罪の大海を
難なく乗り越えていくことができる。」
…続きはまた明日。
(今日は4章31-36節まででした)
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