ものがたり『バガヴァッド・ギーター』第35話:瞑想とは(1)
至上主であり
私たちの最高の友人でもあるクリシュナが
アルジュナに語ります。
「仕事の結果に執着をすることなく、
ただそれを義務として行う人は、
本当に放棄した(手放した)者であり、
ヨーガを実践している。
だが、火の供犠(儀式)を放棄する人や
自分の義務を放棄する人は
そうではない。
本当に欲を持たないこと(行為の放棄)と
ヨーガは同じである。
だからアルジュナよ。
感覚を満足させたいという欲望を
放棄しないと、
ヨーガは実践できない。
八段階の
(至上魂を瞑想するアシュターンガ)ヨーガ
を実践する者は、
行為の結果を至上主に捧げることが
その手段である。
だが、すでにヨーガを究めた人は、
瞑想に差支えのある
一切の世の中でもてはやされるような行為をやめるのが
その手段である。
感覚の対象物へ
物質的な自分の執着を捨て去って
自分の感覚を喜ばせるために行動をせず、
見返りを求めずに仕事をする人は、
ヨーガの完成者といわれる。
心を何ものにも執着させることなく、
この世の束縛(輪廻転生のサイクル)から自由になりなさい。
心によって
自分を堕落させてはいけない。
なぜなら、
心は友であると同時に
敵でもあるからだ。」
…続きはまた明日。
(今日は6章1-5節まででした)
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