ものがたり『バガヴァッド・ギーター』第45話:超越的な意識のさとり(4)
至上主クリシュナは、
つづけてアルジュナに言いました。
「数えきれぬほどたくさんの人生
を経験して、
本当の知識を学んだ人は、
私(至上主クリシュナ)こそが
すべての大原因であり
あらゆるところに私がいる、
と知って、私に心から身を委ねる。
このような偉大な魂は
本当にまれである。
物欲に目がくらんで、
知性が奪われてしまった人は
生まれつきの性格によって、
特定の神に願いをかけ、
作法に従い、
その神を崇拝する。
どの神であろうと、
拝みたい気持ちになった人には、
すべてのもののハートの中に住む
私(パラマートマーとしての至上主)が、
固い信念を与える。
私が与えた信念によって、
そのような人々は
特定の神に願いをかけて、
その望みを叶えるのだが、
実際は、そのご利益はすべて
私が授けている。
しかし、
知性のとぼしい者が得るご利益は、
はかなくて、
いつか終わり、壊れるもの。
神を崇拝する者は
神の惑星に行き、
私を崇拝する者は、
私のところに来る。
知性のない人々は、
姿形のない私が、
人間の姿をとって
この世に現れたと考える。
彼らは、
とても不思議で絶妙で変わることのない
私の超越的な姿や美しい質や
なせる御技や行動を、
知らないのだ。
私はすべての人の目の前に
姿を現すわけではない。
私の内側にあるエネルギー(ヨーガーマーヤー)で
私をつつんで隠すので
愚かな者は、
私を見ることができない。
だから彼らは、
決して死なず、
決して無くならない
私のほんとうの姿を理解できない。
」
…続きはまた明日。
(今日は7章19-25節まででした)
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