ものがたり『バガヴァッド・ギーター』第51話:ゆるぎなき救い(5)
「アルジュナよ。
至上主(大いなる存在、クリシュナ)のもとには、
純粋な献身的な愛(バクティ)
によってのみ到達できる。
すべての生命は至上主の中にあり、
至上主から全宇宙は発生する。
一族の中で最良のアルジュナよ。
この世を去る時期によって、
再び生まれてくる場合と
生まれてこない場合がある。
その二つの時期について説明しよう。
火の神の支配下にある時、
日光が輝く時、
一日のうち吉兆な時間帯、
月が満ちていく二週間、
太陽が北をいく六か月、
ブラフマン(宇宙の源)
を知る者がこの時期にこの世を去れば、
ブラフマンの領域に
死後に到達する。
煙っている時、
夜、一ヶ月のうち暗い二週間、
太陽が南を行く六か月に肉体を離れるカルマヨーガを実践する者は、
月のような天界の惑星に行くが、
再びこの世界に戻ってくる。
この物質界を去るに当たって、
二つの道、
『明るい道』と『暗い道』がある。
『明るい道』を行く人は
解放を達しこの世に戻らない。
『暗い道』を行く人は
再びこの世に戻ってくる。
アルジュナよ。
この『二つの道』を知るヨーギーは、
決して迷わない。
だからアルジュナよ。
たゆむことなくヨーガに励め。
私のこの教えを理解し
実践するバクティ・ヨーガの実践者は、
ヴェーダの学習や供犠、苦行、慈善
などに心を費やさずとも、
それらの恩恵をはるかに超えた
私の超越的て永遠な至高のすみかに達する。」
このようにクリシュナは
『ゆるぎない救い』について
語りました。
…続きはまた明日。
(今日は8章22-28節<8章おわりまで>まででした)
0コメント