ものがたり『バガヴァッド・ギーター』第54話:秘密の中の秘密(3)
クリシュナは言いました。
「アルジュナよ。
偉大な魂たちは、
私の内側にあるエネルギーに保護を求めて、
私を根源の決してなくならない至上者
と知って、
ゆるがない精神で私をいつもいつも思い続ける。
このような偉大な魂たちは
つねに私の栄光をたたえて、
固い決意で努力をして、
私の前に敬意をもって頭を下げて、
愛と献身をもって私に仕え思い続け、永遠に私と結ばれているのだ。
他に、
知識を得て供犠(儀式)を通して
私を崇拝する者もいるし、
自分が神であるという立場で私を崇拝する者や
自分と神とはまったく別の存在という立場で私を崇拝する者もいる。
また神々の姿を通して私を崇拝する者も、
大宇宙の姿を通して私を崇拝する者も
いる。
だが、私こそが
ヴェーダの儀式であり、
経典に示されている供犠であり、
先祖供養である。
私は、
痛みを癒す薬草であり、
マントラ(真言)である。
また、
ギー(精製バター)であり、
火であり、
ヤギャ(火の供犠)である。
私は宇宙の父であり母、
維持する者、祖父母である。
私は知識の究極の目的であり
すべてを浄化するものであり、
聖なる音のオームであり、
『リグ・サーマ・ヤジュル』
の中のヴェーダである。
私はすべての目的であり、
保護者であり、主人であり、
目撃者である。
私は住処であり、避難所であり、
親友である。
私は創造者であり、
破壊者であり、
すべてを持っている基礎である。
私はやすらぎの場所であり、
永遠の種子である。」
…続きはまた明日。
(今日は9章13-18節まででした)
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