ものがたり『バガヴァッド・ギーター』第55話:秘密の中の秘密(4)

至上主クリシュナはつづけます。

「アルジュナよ。
私は熱を与え、
雨雲をとどまらせて雨を降らせる。

私には死はなく、死の権化である。

私は精神、つまり魂、であり、
物質でもある。

サーマ・ヴェーダ、
ヤジュル・ヴェーダ、
リグ・ヴェーダの3つのヴェーダ
を学び、
物質的な報いを求める者は、
供犠(祭祀)をよく行い
(神々の中の神である)インドラ神などを通して
私を崇拝する。

祭祀によって残った
ソーマジュース(甘露の液体)を飲んで罪を洗い浄めた者は、
天国の惑星に入れるように、と祈る。

そのきよい行為のために
彼らはインドラ神の惑星に生まれて、
想像もつかないような
天界の快楽の生活を楽しむ。

天国の快楽を味わっても、
その『敬けんな行為による貯金』
が尽きれば、
再びこの地上に戻る。

このように、
感覚の喜びを求めて
3つのヴェーダに書かれている義務や祭祀を実践する者は、
このようにむなしく
誕生と死を繰り返すのみである。

しかし、物欲もなく、
私の超越的姿を想い、
愛と献身を持って
ただひたすら私を崇拝する者たちに、 私は必要な者を与え、
持っているものを失わないように保護する。

アルジュナよ。

信念をもって神々をおがむ人たちは、ほんとうは私だけを崇拝している。

しかしそれは間違った方法
なのである。

私はあらゆる祭祀や供犠(ヤギャ)
を唯一受け取るものであり、
主人である。

この私の超越な的姿を知らない者は、堕落して、
輪廻転生を繰り返す。

神々を拝むものは
その神々の世界に行き、

祖先を拝む者は、
その祖先のもとに行き、

幽霊を拝む者は
幽霊の世界に行き、

私を崇拝するものは、
私の所に来る。

誰であれ、
愛と献身を込めて、
葉、花、果物、水を私に捧げるならば、
私はそれを喜んで受け入れよう。」


…続きはまた明日。
(今日は9章19-26節まででした)


ヴェーダ占星術(Jyotish インド占星術)ラーデー・ラーデー :歌う瞑想 Bhajan:バッチフラワーレメディ

ヴェーダ占星術(インド占星術/Jyotish)は、5000年以上前からインドに伝わる 神秘的かつ深淵な運命の科学です。 心と魂の調和を目的に、 ・インドのバクティヨーガの聖地ヴリンダーヴァンで歌い継がれる瞑想(バジャーン) ・心と魂の調和により不調から解放されるバッチフラワーレメディ も行わせていただきます

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