ものがたり『バガヴァッド・ギーター』第93話:至上者とは(4)
「14 界からなる宇宙には、
過ちを犯すもの(必ず滅びるもの)
と犯さないもの(滅びないもの)の、
二つのプルシャ(根源)が存在する。
すべての生命は過ちを犯し必ず滅びるが、
不変であるブラフマンは
過ちを犯さない、滅びないものである。
しかし、これら二つを超越して、
至高の魂であるプルシャが実在する。
それは至上魂であるパラマートマー、
決して変わらない支配者であり、
三界からなるすべての宇宙に入って
すべてを維持している。
だが、私(クリシュナ)は、
誤りを犯すもの、
誤りを犯さないブラフマンや
パラマートマーを超えている。
私はこの世界で、
あるいはヴェーダの中で、
至上者、プルショッタマ
あるいはバガヴァーン
と称えられている。
バーラタ王の子孫のアルジュナよ。
私が至上者であると知る者は、
迷わぬ者であり、
すべてを知る者である。
その者は全身全霊をもって、
私を尊敬し敬って、私に仕えるのだ。
罪なき者アルジュナよ。
私はヴェーダ経典の中で、
最も神秘的な部分を明かしてきた。
これを理解する者は誰でも賢明になり、
やがて究極の目的を達するであろう。」
と、至上主クリシュナは言いました。
…続きはまた明日。
(今日は15章16-20節<15章最後まで>まででした)
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