ものがたり『バガヴァッド・ギーター』第96話:神聖な質と悪魔的な質(3)
クリシュナは言います。
「邪悪な人の欲望は
飽きることを知らない。
偽善と高慢さと見栄をはることを
身につけている。
一時的な、
物事や主義や主張に魅惑されて、
いつもに忌まわしく
清らかでないことを行っている。
彼らは、
人生の究極的な目的は、
自分の欲望を満足させることだ
自分の感覚を満たすことだ
と信じている。
だから、
彼らは死ぬまで、
数えきれないほどたくさんの
心配事で苦しめられる。
無限の欲望でできた網に縛られて、
いつも情欲と怒りに身を任せて
感覚的な快楽を追及するために
不法なやり方で
お金を蓄積することに努力奮闘する。
邪悪なものたちは考える。
現在、これだけの物を持っている。
将来も望み通りの物を得るつもりだ。
現在、
これだけの富が私のものだが、
将来はもっともっと増やしていくのだ。
こいつは私の敵だから殺した。
他の敵も殺してやる。
私はすべての主人で、
すべてを楽しむ人間だ。
私は完璧で、権力者で、幸福だ。
私は裕福で高貴な生まれだ。
私ほどの人間は他にはいない。
さあ、
供犠もしよう、
寄付もしよう、
それが私の喜びだ。
このように
彼らは『無知』によって幻惑される。
さまざまな心配に心を悩ませ、
幻影の網に捕えられた彼らは、
感覚的な快楽にひどく執着して、
不浄な地獄へと
真っ逆さまに落ちていく。」
…続きはまた明日。
(今日は16章10-16節まででした)
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