第63話:悪魔プータナーをこらしめる(10):ものがたり『シュリーマド・バーガヴァタム』
至上主クリシュナは、
ブラフマンの光輝に溶け込んで
一体になる解放(カイヴァリャ)など
の多くの恩恵を授ける御方です。
ゴーピーたちは、
クリシュナにいつも母性愛を感じて、
クリシュナはいつも
母乳を大満足で飲むのです。
その親子関係のために、
ゴーピーたちは、
さまざまな家事がいそがしくても、
肉体を離れた後に、
この物質界に戻って来るなどと
決して考えてはいません。
プータナーの死体を焼く煙から発せられる芳香を嗅いで、
遠くにいるヴリンダーヴァナの住民たち(ヴラジャブーミー)は、
驚きました。
「この香りはどこから来るのだろうか? 」
そう言いながら、彼らは、
プータナの死体が焼かれている場所に行きました。
遠くからやってきたヴラジャの住民たちは、
プータナーがいかにやってきて、
クリシュナに殺されたかという話を聞いて
非常に驚くと同時に、
祝福をクリシュナにあげたのでした。
ナンダ・マハーラージャは、
もちろん、この出来事を予言していたヴァスデーヴァに感謝し、
偉大なヴァスデーヴァのことを考えていました。
...クル王朝の最良の者、パリークシット王よ。
ナンダ・マハーラージャは、
とても解放的で、質素でした。
彼はクリシュナが死から戻ってきたかのように、
直ぐに息子のクリシュナを膝に乗せて
頭の香りを嗅ぎましだ。
ナンダ・マハーラージャは、
なんのうたがいもなく、
ただ至福に浸りました。
この至上主クリシュナが、
いかにプータナーを殺したかを
愛と信念を持って聞く人、
クリシュナの子供の頃の嬉戯を聞く人は、
至上主ゴーヴィンダへの愛着を得ることができます。
(今日は10巻6章39-44節<6章終わり>まででした)
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