第144話:悪魔アガースラを殺す(2):ものがたり『シュリーマド・バーガヴァタム』
この少年達はみんな、
カーチャ、グンジャ、真珠や金などのアクセサリーで
母親達に着飾らせてもらっていたのですが、
森の中に入ると、さらに
果実、緑の葉、花束、孔雀の羽、柔らかい鉱物などで
自分たちを飾り始めました。
牛飼いの少年達はみんな、
よく互いのお弁当袋を盗みあったものです。
ある少年が自分のお弁当袋がどこかへ行ってしまったことに気がつくと、
他の少年達がそれを遠くへ放り投げて、
もっと遠いところへやり、
さらにもっと遠くへ投げようと立っています。
弁当袋の持ち主ががっかりすると、
他の少年が大声で笑い、
その持ち主が泣いてしまうと
弁当袋が返ってくるのでした。
時々クリシュナは少し離れたところへ行き、
美しい森を見に行こうとしました。
するとすべての少年達が一緒になって走り、お互いに言い合いました。
「僕が一番に走って、クリシュナにタッチするんだ!
僕が最初にクリシュナにタッチするぞ!」
このように、繰り返しクリシュナにタッチして、
人生を楽しんでいました。
…つづく
(10巻12章4-6節)おわり
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