第148話:悪魔アガースラを殺す(6):ものがたり『シュリーマド・バーガヴァタム』
大きな大蛇を装った悪魔の驚くような姿を見て、少年たちは、
それはヴリンダーヴァナの美しい絶景地に違いない
と考えました。
それから、
大蛇の口のようだと彼らは想像をしました。
別の言葉で言うなら、
恐れ知らずの少年たちは
彼らの遊びを楽しむためにできた、
恐ろしい大蛇の姿をした彫刻だと思ったのです。
ある少年が言いました。
「仲良しの友よ。
この生き物は死んでいるか、
本当は生きている大蛇であり、
僕たち皆を飲み込んでしまいそうなほどに
広がっているのではないだろうか。
どうにかして、
どうなっているかという疑問を確かめたいと思わないか。」
それから彼らは決めた。
「仲良しの友よ。
僕たち皆を飲み込もうと
本当はある動物がここに座っているぞ。
上唇は雲のように見えて、
太陽光に照らされて赤いんだ。
下唇はその雲の影のように
赤くみえるぞ。」
…つづく
(10巻12章18-20節)
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