第167話:ブラフマーが少年と牛を盗む(11):ものがたり『シュリーマド・バーガヴァタム』
雌牛たちは新しい子牛を生みましたが、
ゴーヴァルダナの丘から降りてくる間に
前に生んだ子牛へに愛着が増えたので、
乳房のお乳を年上の子牛に飲ませて
もう食べてしまいたいというほどに、
夢中になって子牛の体を舐めました。
牛飼いの男たちは、
子牛のところから牛たちが帰ってこないので、
困惑と怒りを感じていました。
彼らは非常に苦労して
荒い道を横断してきましたが、
かけ降りて自分の牛たちを見ると、
深い愛情に圧倒されてしまいました。
そのとき、
牛飼いの男たちの考えはすべて、
親子の愛の雰囲気に溶け込んでしまいました。
そうして、自分の息子とのことが思い出されました。
深い愛情を経験すると、
彼らの怒りは完全に消えてしまい、
息子たちを抱え上げ、
両腕で抱擁し、
息子たちの頭の香りに大きな喜びを感じました。
…つづく
(10巻13章31-33節)
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