第168話:ブラフマーが少年と牛を盗む(12):ものがたり『シュリーマド・バーガヴァタム』
その後、年長の牛飼いの男たちは、
息子たちを抱擁することによって
味わった深い感情のなかで、
非常に難しくあったものの、
最終的になんとか抱擁をやめ、
森に戻りました。
しかし息子たちを思い出すと、
男たちの瞳からは涙が零れ落ちました。
愛情は増える一方で、
牛たちはこの子牛たちが満腹になって、
母乳を飲むのを終えてもなお、
深い愛情を持ちつづけました。
バラデーヴァはこれらの深い愛情をを見たとき、
その理由を理解できませんでした。
そこでこのように思い始めたのです。
「この驚くべき現象は何なのだろう。
ヴラジャの住民たちの愛情は、
私も含め、この少年たちと子牛に向けて
以前よりも増えている。
まるで、すべての生命体のスーパーソウルである
主クリシュナへ
自分たちが持つ愛着のようである。」
…つづく
(10巻13章34-36節)
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