第171話:ブラフマーが少年と牛を盗む(15):ものがたり『シュリーマド・バーガヴァタム』
このように主ブラフマーは長い間考えて、
2人の少年だけが違うことに気づきました。
それぞれが別々に存在しています。
誰が本物で、
誰が本物でないか理解しようとしましたが、
ブラフマーには全くわかりませんでした。
主ブラフマーは、
決して幻想に入れることができない、
すべてに遍満する主クリシュナを幻想に入れたいと思ったために、
まったく逆に
全宇宙を幻想に入れるブラフマー自身が、
自身の幻想エネルギーによる戸惑いに入ってしまったのです。
雪の闇夜の暗さと、
日中の明るい中での仄かな明かりのように、
偉大な力の持ち主に対しては、
下級の人物の神秘力では
何もなせることなどありません。
その下級の人物の力は消え失せるものです。
…つづく
(10巻13章43-45節)
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