第175話:ブラフマーが少年と牛を盗む(19):ものがたり『シュリーマド・バーガヴァタム』
主ブラフマーは
この宇宙をその力で維持する
至上なるブラフマンを見ました。
そこには動く、動かない生命体が
存在しています。
また同時に、主ブラフマーは、
すべての子牛と少年たちが
主の拡張体であることを理解しました。
それから、
それらのヴィシュヌ・ムルティの光輝のエネルギーにより、
超越的な祝福を受け
驚愕し愕然となり11の感覚(器官)が
揺れ動かされた主ブラフマーは、
沈黙し、
ただよく村などで見かけるような
子どもを象徴した銅像(オブジェ)のようになりました。
至上なるブラフマンは
心(メンタル)次元の思い込みを超越します。
主は自ら顕現し、
自身の祝福の中に存在し、
主は物質エネルギーを超越しています。
主は無意味な知識を論破するので、
ヴェーダの至宝として知られます。
その至上主ブラフマンとの関係の中で、
人格を持った最高神は
ヴィシュヌの四本腕の姿で喜ばしくも現れました。
サラスワティーの主人の主ブラフマーは当惑しました。
「これはどういうことだ?」
彼は考えたものの、
その後、目にすることすらできなくなりました。
主人クリシュナは
ブラフマーの状況を理解すると同時に、
自身のヨーガ・マーヤーという
覆いを取り除きました。
…つづく
(10巻13章55-57節)
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