第186話:ブラフマーの祈り(9):ものがたり『シュリーマド・バーガヴァタム』
「ただのロープも蛇と間違えるなら、
恐ろしくなるものです。
しかし、その恐れを、
その蛇と思ったものは本当は存在しないことを理解すれば、
その恐れは手放されます。
同様に、
あなたがすべての魂の中の至上なる魂
と深く実感したものは、
幻影である物質存在が拡張して現れても、
あなたに関する知識で
たちまちその原因を治めることができます。
物質的な束縛という概念と
解放という概念は
ともに無知の現れです。
真実の知識という視点に立てば、
純粋な魂は問題から離れているという点、
常に意識に満ちているという点、
を正しく理解した時に
それらは終わりをつげます。
同時に、束縛と解放は
もはや意味をなさなくなります。
まさに太陽から眺めるなら、
昼も夜の違いに意味がないのと同じです。
ただ、幻想の現れとして
あなたと何らかの別離を考えたり、
実際にはあなたご自身の一部であるにもかかわらず
自分は他の何かのものや物質的な肉体である
と考える、
これらの無知なる人々の愚かさを
まさに見ましょう。
そのような馬鹿げた者は、
至上魂はあなたの至上なる人格の外側の
何処かに求めるべきであると、
結論づけるのです。」
…つづく
(10巻14章25-27節)
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