第188話:ブラフマーの祈り(11):ものがたり『シュリーマド・バーガヴァタム』
「全能の主よ。
ヴリンダーヴァナの雌牛や女性たちは
なんと素晴らしく幸運なことか。
あなたは彼女たちの子牛や子どもの姿になり、
彼女たちの母乳の甘露を、
心から満足しようと幸せそうにお飲みになった。
太古から今日まで行われている
いかなる聖なる行事でさえも
あなたをそれほどまでに満足させることはできません。
ナンダ・マハラージャやヴラジャブーミの牛飼いの男たち、
すべての住民たちは
なんと素晴らしく幸運なことでしょう。
その幸運はとどまることを知りません。
なぜなら、絶対真理、超越的な祝福の源、永遠の至上なるブラフマンが
友人になったのですから。
ヴリンダーヴァナの住居という
幸運の及ぶ範疇は想像もつきませんが、
主シヴァを筆頭とする様々な感覚の11の神(ディティ)
もまた幸運です。
なぜなら、
ヴリンダーヴァナのこれらの献身者たちの感覚は
甘露を繰り返し飲んだ(感覚器官という)器を通じ、
あなたの蓮華の御足の蜂蜜という飲み物に
酔いしれているからです。」
…つづく
(10巻14章31-33節)
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