第256話:森の大火を吸い込む(1):ものがたり『シュリーマド・バーガヴァタム』
...シュカデーヴァ・ゴースワーミーは言いました。
牛飼いの少年たちが
完全に遊びに夢中になっていると、
牛たちは遠くへ行ってしまいました。
牛たちはもっと草を食べたいと思い、
誰も見ていなかったので、
鬱蒼と茂った森の奥に行ってしまったのです。
大きな森を次から次に抜け、
山羊や牛や水牛たちは
ついに尖ったさとうきびが
生い茂っている場所に入りました。
そばで起こっていた森の火事の熱気のせいで、
牛たちの喉は渇いて、
苦しくて鳴き叫びました。
目の前から牛がいなくなると、
クリシュナとラーマと牛飼いの少年たちは、
急に牛たちを無視していたことへ
後悔の思いがこみ上げて来ました。
少年たちは辺り一面を探しましたが、
牛たちがどこに行ってしまったのか
見つけることができませんでした。
…つづく
(10巻19章1-3節)
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