第257話:森の大火を吸い込む(2):ものがたり『シュリーマド・バーガヴァタム』
少年たちは
足跡と牛たちの蹄や歯で裂かれた草木を手がかりに
牛の行った道を追いはじめました。
すべての牛飼いの少年たちは
とても不安を感じていました。
暮らしの糧を失ってしまったからです。
ムギャの森の中で
牛飼いの少年たちは
ついに大切な牛たちを見つけることができました。
牛たちは迷子になって鳴いていました。
そうして少年たちは
喉の渇きと疲れを感じる中、
家路に向けて牛たちの群れを呼びました。
人格を持った至上主は
大声で動物たちを呼びました。
それは轟く雷鳴のような声でした。
自分たちの名前が呼ばれるのを聞いて、
牛たちはたいへん喜んで
主に鳴き返したのでした。
…つづく
(10巻19章4-6節)
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