第267話:ヴリンダーヴァナの雨季と秋(7):ものがたり『シュリーマド・バーガヴァタム』
雨季の間、
月は雲が邪魔をして直接姿を見せませんが、
月光によって雲自身が輝いていました。
同様に、
物質存在である生命体は
偽の自我に覆われて直接姿を見せませんが、
純粋な魂の意識で、
偽の自我自身が輝いています。
孔雀は雲が来るのを見ると、
陽気になって、
喜びの歓声から大声で鳴きます。
まるで、
世帯生活に苦しむ人々が、
常に正しき至上主の純粋な献身者が訪問して来た時に、
喜ぶようなものです。
木々は痩せ細り乾いていましたが、
新たに降り注ぐ雨水を足から飲むと、様々な体の部分が花咲きました。
苦行のために肉体が痩せ細り弱った人が、
その苦行を通じて得た物質的なものにより
生気を取り戻すのと同じです。
…つづく
(10巻20章19-21節)
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