第273話:ヴリンダーヴァナの雨季と秋(13):ものがたり『シュリーマド・バーガヴァタム』
まさに惨めで傷ついた人が自分の感覚を支配できずに、
家族生活の苦しみから抜け出せないように、
浅い水を泳いでいる魚は
秋の灼熱の太陽に苦しんでいました。
じわじわとあちこちの地面の泥は干上がり、
植物たちは熟す前の時期を過ぎました。
思慮深い聖人が
「私は」「私のもの」という考えを放棄するのと同じです。
秋の到来により、
水をたたえながらも海と湖は静かになりました。
まさに、
すべての物質的な活動をやめた聖者が
ヴェーダの規則原則のよる詩節(マントラ)の朗唱を
放棄するようなものです。
…つづく
(10巻20章38-40節)
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