第295話:クリシュナが結婚前のゴーピーたちの服を盗む(8):ものがたり『シュリーマド・バーガヴァタム』
ゴーピーたちは完全に騙され、
慎み深さを失い、
冷やかしにあい、
人形のように振舞わされたにもかかわらず、
そして衣装を盗まれたにもかかわらず、
シュリー・クリシュナに不快感を感じませんでした。
むしろ、愛する人と
共に楽しみ、気持ちを交わし合う
この機会を持てたことに、
ただ喜んでいました。
ゴーピーたちは
愛しいクリシュナとの交際に
中毒のようになっていました。
だから、主に捕らわれました。
こうして、服を着た後でも、
彼女たちはその場を動きませんでした。
ただその場に残り、
恥ずかしそうに主を見つめるばかりでした。
至上主はゴーピーたちの
厳格に誓いを守ろうとする決意を
分かっていました。
主は少女たちが
主の蓮華の御足に触れたいことも分かっていました。
だから主ダーモダラ(クリシュナ)は、以下のように話しかけました。
「聖なる乙女たちよ。
僕を権威にそって崇拝している動機を、
僕は知っている。
あなたたちの熱意は
僕が認めているので、必ず実現するよ」
…つづく
(10巻22章22-25節:22章終わり)
0コメント