ものがたり『バガヴァッド・ギーター』第20話
至上主クリシュナは、
友人のアルジュナに言いました。
「(シータ妃とい素晴らしい娘を持つ)敬虔なジャナカのような王たち
でさえ、
義務の遂行によって、人生の完成に達した。
ゆえに、
世間の人々に手本を示すためにも、
君は自分の務めを果たしなさい。
何事でも、
偉人の行ったことを、
人々はまねるものだ。
上に立つ者が模範を示せば、
世界中の人々はそれに従う。
アルジュナよ。
私(至上主クリシュナ)はこの世界で、
しなければならない義務は何もない。
何一つ不足なく、
何一つ得る必要もない。
それでもなお、
私は義務を遂行している。
もし私が義務を遂行しなかったなら、
きっと人類は、
みな私のまねをして
やるべきことをやらなくなるであろう。
もし、
私が為すべきことをしなければ、
人々は堕落し、
望ましくない人々を
増やすことになる。
そうして、
すべての生物が、無知となり、
破壊への道を進んでしまうだろう。
無知な人は、
結果に執着して義務を行う。
賢明な人は、
何事にも執着しないで行動する。
それは世間の人々を、
正しい道に導くためである。
だが、賢明な人は、
見返りを求めて働く
無知な人の心を
無知な人の心を
混乱させてはいけない。
彼らが奉仕の精神で
仕事をするように、
徐々に導き、励ましていくことだ。」
…続きはまた明日。
(今日は3章20-26節まででした)
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