ものがたり『バガヴァッド・ギーター』第26話:知識のヨーガとは(4)
クリシュナはアルジュナに、
続けて「カルマ」について教えます。
「カルマ(行為)の中に
アカルマ(無行為)を見出し、
アカルマ(無行為)の中に
カルマ(行為)を見出だす人は、
表面的にどんな仕事をしていても、
この世を超越した自己を悟った者である。
いかなる物質的な欲望も持たず、
感覚的喜びを追わない人、
大いなる知性という炎で
カルマ(業)を焼き尽くした人
を、賢い者たちは
パンディッタ(完全な知を得た人)
と呼ぶ。
仕事の結果に執着しない人、
常に心の中で至福に包まれ満足している人、
生活のために誰にも依存していない人、
は、あらゆる種類の活動をしても、
カルマ(行為とその反動)がない。
このような叡智をもった人は、
心と知性を制御しているので、
「自分のもの」という考えが起こらない。
生きていくのに必要な分だけ働き、
罪の反動を受けることはない。
無理なく入ってくるもので満足して、
(幸不幸などの)二元相対性
(どちらかを評価判断して価値をつけること)
などまったく気にせずに、
他人を羨まず、
成功・失敗に心を乱されない者は、
どんな仕事をしても束縛されない。」
…続きはまた明日。
(今日は4章18-22節まででした)
0コメント