ものがたり『バガヴァッド・ギーター』第90話:至上者とは(1)

至上者クリシュナは、言いました。

「根は上に、
枝は下に伸び、
その葉の一つひとつが
ヴェーダの讃歌で
利得を求め天界に昇る道を説いている
決してなくならない
アシュワッタ(バニヤン)の樹があるという。

この樹を知る者は全ヴェーダを知る。

この物質界という木の上下に拡がる枝の
上は神々、下は動物などである。
それらは、
物質自然の三つの性質に養われている。

無数の小枝は感覚の対象物である。
根は感覚を楽しみたいという欲望である。
それらは、
人間社会での行為とその反動の連鎖に
人を縛り付ける。

この物質世界に住む者には、
この物質存在の樹の姿が見えず、
始まりも終わりも根ざすところも
すべてわからない。

だが、
人は一大決心をして、
無執着の剣を振り上げ、
この頑強な根を持つ樹を
切り倒すべきである。

そしてひとたび行ったら
にどとと戻らぬ場所である精神界
を追い求め、
この樹の根源である
至上主であるプルシャに
実を委ねるのだ。

主はおおもとのはじまりの御方。

すべては主から始まり、
すべては主から展開する。

プライドや迷いや妄想から自由になった人、
執着心を克服し、
自己を覚る修練をする人、
物欲をなくした人。
苦しみや楽しみなどの
『二つのものを比較すること』
を超越した人。

このような人々は、
至上主の
決してなくならず終わりのない
永遠の住処に達する。」


…続きはまた明日。
(今日は15章1-5節まででした)


ヴェーダ占星術(Jyotish インド占星術)ラーデー・ラーデー :歌う瞑想 Bhajan:バッチフラワーレメディ

ヴェーダ占星術(インド占星術/Jyotish)は、5000年以上前からインドに伝わる 神秘的かつ深淵な運命の科学です。 心と魂の調和を目的に、 ・インドのバクティヨーガの聖地ヴリンダーヴァンで歌い継がれる瞑想(バジャーン) ・心と魂の調和により不調から解放されるバッチフラワーレメディ も行わせていただきます

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