ものがたり『バガヴァッド・ギーター』第100話:3種類の信念(2)
クリシュナは言います。
「それぞれが身につけた性質によって
『食べ物の好み』も三種類ある。
『供儀(捧げもの)、苦行、布施』
についても同様である。
いまその違いを話すから聞きなさい。
徳性の人が好きな食物は、
寿命を増し、
生命力を増進し、
体を浄化し、
健康と幸福と喜びをもたらすもの。
それらは、水分と脂肪に富んでいて
健康的で心に喜びを与える。
激性の人が好きな食べ物は、
苦味、酸味が強いもの、
塩辛いもの、
熱いもの、
刺激のあるもの、乾燥したもの。
こうした食物は
苦しみや痛み、
悲しみや嘆き、病気の原因となる。
無知性の人が好きな食物は、
3 時間前に料理された
古く冷めたもの、
味のないもの、悪臭のするもの、
腐っているもの、他人の食べ残し、
清潔でない食べ物、である。
徳性の人が供犠(祭祀)をする場合、
まず聖典の指示に従い、
何の報いも求めずに
ただ自分の義務として行う。
しかし、物質的な利益を得るため、
または、見栄をはる心からなされる
供犠(捧げもの)は、
激性の行為であると知りなさい。
聖典の教えに従わず、
浄化された食べ物 であるプラサーダも配らず、
ヴェーダのマントラも唱えず、
僧侶に布施や寄付もしない、
信じる心のない供儀は、
無知性のものといわれる。」
…続きはまた明日。
(今日は17章7-13節まででした)
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