ものがたり『バガヴァッド・ギーター』第104話:解放(1)
アルジュナはたずねます。
「無限の力をもったクリシュナよ。
ケーシー悪魔を殺した御方である
フリシーケーシャよ。
行為の放棄(サンニャーサ)と
行為の結果の放棄(テャーガ)、
の違いについて教えてください。」
至上者クリシュナは語ります。
「賢者によれば、
見返りを期待してする行為を
完全に捨てることを放棄(サンニャーサ)と言い、
すべての行為の結果を
捨てることを離欲(チャーガ)という。
サーンキャ哲学者のように
すべての行為には
欠点があるので行為を放棄すべきだ
という者もいれば、
ミーマーンサ哲学者のように
供犠や寄付(布施)と苦行は、
放棄してはいけないという者もいる。
バーラタ家の最も優れた者のアルジュナよ。
放棄についての
私の意見を聞きなさい。
人類の中で最良の者、アルジュナよ。
放棄には三種類あるといわれる。
供犠、寄付、苦行は
放棄すべきではなく、
進んですべきである。
なぜなら、
供犠、寄付、苦行は、
賢者の心ですら、
浄化するからである。」
…続きはまた明日。
(今日は18章1-5節まででした)
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