ものがたり『バガヴァッド・ギーター』第105話:解放(2)
クリシュナは言います。
「プリターの息子のアルジュナよ。
だが、これらの活動をする時、
自分がしているのだというエゴと、
結果への執着を捨てて行いなさい。
これが私の最終意見である。
定められた義務を
捨ててはいけない。
もし、幻想に陥って
義務の遂行を怠るならば、
そのような放棄は
無知性であるといわれる。
経典に定められた義務であるカルマを
苦しみの原因であると思い、
また肉体的苦痛を恐れて
義務を捨てるのは、
激性の放棄であり、
放棄の実際の結果を
得ることはできない。
アルジュナよ。
自分がしているというエゴを捨て、
行為の結果に何の執着も持たず、
ただ、義務として
自分のなすべき責任を果たす人は、
徳性の放棄をしていると考えられる。
徳性の質を具え、
知性が揺らぐことなく、
すべての疑念から自由な放棄者は、
厄介な仕事も嫌わず、
幸びを与える仕事にも執着しない。
」
…続きはまた明日。
(今日は18章6-10節まででした)
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