ものがたり『バガヴァッド・ギーター』第108話:解放(5)
クリシュナは言います。
「あらゆる生命は、
カルマによって無数の異なる姿
をしても、
その体の中に一つの
不滅で分けることのできない性質、
つまり、意識をもった魂が存在する
と見る知識は、
徳性の知識である。
しかし、
さまざまな生命の中に、
それぞれ異なった種類の生命が存在ている、
つまり、肉体の中に異なった魂があり
肉体の死とともにその魂も死ぬ、
と、見る知識は、
激性の知識である。
この肉体に関する行為だけに執着し、
真理や人生の目的を持たない
動物のような貧弱な知識は、
無知性の知識である。
仕事の結果を期待せず、
愛着も嫌悪もなく、
執着も持たず着実になされる行為は、 徳性の行為である。
しかし、
自分の我欲を満たすために、
偽りの自我から
自分がしなければと考え、
粉骨砕身の努力をしてする行為は、
激性の行為である。
将来、
自分や他人にどんな苦しみををもたらすか、も考えず、
自分の力量を無視して、
幻想につつまれてする行為は、
無知性の行為である。」
…続きはまた明日。
(今日は18章20-25節まででした)
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