ものがたり『バガヴァッド・ギーター』第109話:解放(6)
クリシュナは言います。
「結果に執着することなく、
自分がしているというエゴもなく、
確信と熱意を持ち、
成功にも失敗にも動揺しない行為者は、
徳性の行為をする者である。
行為の結果に過度に執着して、
成功を渇望し、
貪欲、暴力的、不純、
そして成功と失敗に一喜一憂する行為者は、
激性の行為をする者である。
場や目的に相応しくない行為を好み、
心のおもむくままに努力し、
頑固で嘘つき、
他人の悪口を言い、
怠け者で意気消沈し、
何事もぐずぐず先延ばしにする行為者は、
無知性の行為をする者である。
富を征服する者、アルジュナよ。
『知性』と『決意』も
物質自然の影響を受け三種類ある。
そ相違いを説明するから聞きなさい。
アルジュナよ。
何をすべきで、何をすべきではないか、
何を恐れ、何を恐れるべきでないか、
何が束縛させ、何が解放に導くか、
を識別できる知性は、
徳性の知性である。
プリターの息子アルジュナよ。
何が善、つまりダルマで
何が悪、つまりアダルマか、
何がしていいことで
何がしてはならないことかを、
識別できない知性は激性の知性である。
善を悪と考え、
悪を善と考え、
何事も真逆に捉える、
そのような知性は無知性の知性である。」
…続きはまた明日。
(今日は18章26-32節まででした)
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